- 1. カシス(黒房すぐり /Blackcurrant)とは? その歴史と魅力
- 2. カシスの栄養価と健康効果
- 3.カシス(黒房すぐり /Blackcurrant)とブルーベリーの違いとは?
- 4. カシス(黒房すぐり /Blackcurrant)の産地と栽培方法
- 5.カシス(黒房すぐり / Blackcurrant)の美味しい食べ方とレシピ
- 6. カシス(黒房すぐり / Blackcurrant)を活かした美容・スキンケア
- 7. カシス(黒房すぐり / Blackcurrant)ローションを使ったお酒とカクテルの世界
- 8. カシス(黒房すぐり / Blackcurrant)の市場とこれからの展望
- 9. カシス(黒房すぐり / Blackcurrant)を購入する際のポイントと保存方法
- 10. カシス(黒房すぐり / Blackcurrant)の意外な活用法とトリビア
1. カシス(黒房すぐり /Blackcurrant)とは? その歴史と魅力

カシス(黒房すぐり /Blackcurrant)の起源と歴史
カシス(黒房すぐり / Blackcurrant)は、スグリ科スグリ属に属する落葉低木で、学名は Ribes nigrum です。ヨーロッパやアジアの寒冷地を原産とし、特に北欧やロシアなどの冷涼な地域に広く自生していました。カシスの歴史は古く、16世紀頃からフランスを中心に本格的に栽培が始まりました。当初は観賞用や薬用植物として利用されていましたが、やがて果実の豊かな風味や健康効果が注目され、食品としての利用が拡大していきました。
18世紀になると、フランスの薬草学者がカシスの果実の持つ健康効果に注目し、研究が進められるようになりました。カシスはビタミンCが豊富で、当時の人々にとっては貴重な栄養源でした。その後、19世紀にはフランスのブルゴーニュ地方で「クレーム・ド・カシス」というリキュールが誕生し、カシスは世界的に知られる果実となりました。
世界と日本におけるカシス(黒房すぐり /Blackcurrant)の栽培
カシスは冷涼な気候を好むため、現在の主な産地はフランス、ポーランド、ニュージーランド、ロシアなどの寒冷地域です。特にポーランドは世界最大のカシス生産国であり、ヨーロッパ市場への供給の大部分を担っています。また、ニュージーランド産のカシスはアントシアニン含有量が特に高く、機能性食品としての評価が高まっています。
日本では、北海道が主要な産地となっており、特に釧路や富良野などの地域で生産が行われています。北海道の気候はカシスの栽培に適しており、昼夜の寒暖差が大きい環境が甘みと酸味のバランスを整え、品質の高いカシスを生み出します。日本では生食用よりも加工用としての需要が高く、ジャム、ジュース、リキュールなどの形で流通することが一般的です。
フランス語「Cassis」由来の名前の秘密
「カシス(Cassis)」という名称は、フランス語に由来しています。フランスでは古くから親しまれており、特にブルゴーニュ地方ではカシスリキュール「クレーム・ド・カシス」が特産品として知られています。このリキュールは、カシスの果実をアルコールに漬け込み、砂糖を加えて作られたもので、その濃厚な風味と鮮やかな色が特徴です。
また、カシスという言葉は英語圏でも通用することがありますが、一般的には「Blackcurrant(ブラックカラント)」の名称が使われます。英語圏ではカシスを使った加工食品や飲料が多く、日本でも近年「ブラックカラントジュース」などの商品が増えてきています。
カシスはその歴史とともに、食文化や健康への貢献度が高い果実として世界中で愛され続けています。次の章では、カシスの栄養価と健康効果について詳しく掘り下げていきます。
2. カシスの栄養価と健康効果

アントシアニンがもたらす抗酸化作用
カシスの最大の特徴は、アントシアニンというポリフェノールの一種を多く含んでいることです。アントシアニンは、カシスの濃い紫色の色素成分であり、強い抗酸化作用を持ちます。抗酸化作用とは、体内で発生する活性酸素を除去し、細胞の老化を防ぐ働きのことを指します。
活性酸素はストレスや紫外線、喫煙、不規則な生活習慣などによって増加し、細胞を酸化させることで老化や病気の原因となります。カシスに含まれるアントシアニンは、この活性酸素を抑えることで、動脈硬化の予防、心血管疾患のリスク軽減、免疫力向上などの効果が期待できます。
特に、カシスに含まれるアントシアニンは、ブルーベリーよりも多く含まれていると言われており、抗酸化力の強さが際立っています。ニュージーランド産のカシスは特にアントシアニン含有量が高く、健康食品としての価値が高まっています。
眼精疲労や視力回復への効果
近年、スマートフォンやパソコンの使用時間が増え、目の疲れや視力低下が問題視されています。カシスのアントシアニンには、目の疲れを軽減し、視力の回復をサポートする効果があるとされています。
これは、アントシアニンが目の網膜に存在するロドプシンという色素の再合成を促進するためです。ロドプシンは光を感知し、視覚情報として脳に伝える役割を担っています。しかし、長時間のデジタル作業によってロドプシンの分解が進むと、目の疲れや視力の低下につながります。
カシスのアントシアニンは、このロドプシンの再合成を助けるため、眼精疲労の軽減、暗所での視力向上、目の健康維持に効果を発揮します。そのため、カシスエキスは多くのアイケアサプリメントにも配合され、視力回復をサポートする成分として広く利用されています。
3.カシス(黒房すぐり /Blackcurrant)とブルーベリーの違いとは?

カシス(黒房すぐり / Blackcurrant)とブルーベリーは、どちらも小さくて黒紫色をしたベリー類であり、健康効果が高い果実として知られています。しかし、両者には多くの違いがあり、特に栄養成分や味わい、用途の面で異なります。本章では、それぞれの特徴を比較しながら、どのように使い分けるべきかを詳しく解説していきます。
見た目や味の違い
カシスとブルーベリーは一見似ていますが、実際には大きな違いがあります。
- カシスの見た目:果実の大きさは約1cmほどで、房状に実をつけるのが特徴です。果皮はやや薄く、果肉がしっかりと詰まっています。
- ブルーベリーの見た目:果実の直径は1.5〜2cm程度で、単独で実をつけます。果皮は比較的厚く、表面には白っぽいブルーム(果粉)が付着しているのが特徴です。
味の面でも違いがあります。
- カシスの味:酸味が強く、わずかに渋みがあるのが特徴です。甘みよりも酸味が際立ち、濃厚な味わいを持っています。
- ブルーベリーの味:甘みが強く、酸味は控えめなものが多いです。品種によっては酸味のあるものもありますが、全体的には食べやすい味が特徴です。
栄養素の比較
カシスとブルーベリーはどちらも健康効果の高いベリー類ですが、含まれる栄養素に違いがあります。特に、カシスはアントシアニンやビタミンC、鉄分が豊富であることが知られています。
- アントシアニン(ポリフェノールの一種)
- カシス:100gあたり約300〜500mg
- ブルーベリー:100gあたり約80〜150mg
カシスはブルーベリーの約3〜4倍のアントシアニンを含んでおり、特に目の健康や抗酸化作用が強いとされています。
- ビタミンC
- カシス:100gあたり約200mg
- ブルーベリー:100gあたり約10mg
カシスはレモンの約4倍のビタミンCを含んでおり、美肌や免疫力向上にも効果があります。一方、ブルーベリーにはビタミンCがあまり多く含まれていません。
- 鉄分
- カシス:100gあたり約1.5mg
- ブルーベリー:100gあたり約0.3mg
カシスは鉄分も豊富に含んでおり、貧血予防に適しています。特にビタミンCと一緒に摂取することで、鉄分の吸収率が高まります。
使い分けのポイント
カシスとブルーベリーは、それぞれの特性を活かして使い分けることが大切です。
- カシスをおすすめしたい人
- 目の疲れを軽減したい人
- 強い抗酸化作用を求める人(アンチエイジング対策)
- ジャムやジュース、リキュールなどの加工食品を作りたい人
- 鉄分不足を補いたい人
- ブルーベリーをおすすめしたい人
- そのまま生食したい人
- ヨーグルトやスイーツのトッピングに使いたい人
- 美肌や血流改善を目的としたい人
- 手軽に摂取できるフルーツを求めている人
4. カシス(黒房すぐり /Blackcurrant)の産地と栽培方法

カシスは冷涼な気候を好む果実であり、世界各地で栽培されていますが、特にポーランド、フランス、ニュージーランドなどが主要な産地です。日本では北海道での栽培が盛んで、特に釧路市や富良野市が主な生産地となっています。
世界の主要産地
- ポーランド:世界最大のカシス生産国。特にジュースや冷凍カシスとして輸出されることが多い。
- フランス:ブルゴーニュ地方で高品質なカシスを栽培。「クレーム・ド・カシス」の本場としても知られる。
- ニュージーランド:紫外線量が多く、アントシアニン含有量の高いカシスが生産される。
日本国内の産地
- 北海道(釧路・富良野):昼夜の寒暖差が大きく、甘みと酸味のバランスが取れたカシスが育つ。
- 青森県・長野県:小規模ながらカシスの栽培が行われている。
環境に優しいカシスの栽培方法
カシスは病害虫に強いため、農薬の使用が少なく済む果樹のひとつです。最近ではオーガニック栽培や環境負荷を抑えた持続可能な農法が注目されています。
- 有機農法:化学肥料や農薬を使わずに栽培する方法。
- コンパニオンプランツ:害虫を防ぐために相性の良い植物と一緒に育てる技術。
- 水資源管理:雨水の再利用や節水型灌漑システムを活用する。
カシスはこのように持続可能な農業と相性が良く、環境に優しい果実としても注目されています。
5.カシス(黒房すぐり / Blackcurrant)の美味しい食べ方とレシピ

カシス(黒房すぐり / Blackcurrant)は、その強い酸味と豊かな風味から、さまざまな形で食べられています。生食には向いていませんが、ジャムやスムージー、リキュール、デザートなどに加工することで、美味しく楽しむことができます。本章では、カシスの美味しい食べ方やおすすめのレシピを紹介します。
フレッシュカシス(黒房すぐり / Blackcurrant)の楽しみ方
カシスはそのまま食べるには酸味が強いため、以下の方法で楽しむのが一般的です。
- ヨーグルトと一緒に:プレーンヨーグルトにカシスを加え、ハチミツやグラノーラをトッピングすると、酸味と甘みのバランスが取れたヘルシーな朝食になります。
- ハチミツ漬け:カシスをハチミツに漬け込むことで、酸味が和らぎ、デザート感覚で楽しめます。パンやアイスクリームのトッピングにも最適です。
- スムージー:バナナやミルクと一緒にミキサーにかけると、まろやかで飲みやすいスムージーができます。
①カシス(黒房すぐり / Blackcurrant)ジャムの作り方
材料
- カシス:200g
- 砂糖:100g(お好みで調整可)
- レモン汁:大さじ1
作り方
- カシスを水洗いし、水気を切る。
- 鍋にカシスと砂糖を入れ、弱火で加熱する。
- 果実が柔らかくなったら、レモン汁を加えてさらに煮詰める。
- とろみがついたら火を止め、清潔な瓶に移して冷ます。
カシスジャムはトーストやヨーグルト、チーズに合わせると美味しくいただけます。
②カシススムージー
材料
- 冷凍カシス:50g
- バナナ:1本
- 牛乳または豆乳:200ml
- ハチミツ:大さじ1
作り方
- すべての材料をミキサーに入れ、なめらかになるまで撹拌する。
- グラスに注ぎ、お好みでミントを添える。
カシスの酸味とバナナの甘みが絶妙にマッチし、栄養満点のスムージーが楽しめます。
カシス(黒房すぐり / Blackcurrant)リキュールを使ったデザート
「クレーム・ド・カシス」を使った簡単なデザートレシピも人気です。
- カシスソーダ:カシスリキュールを炭酸水で割るだけの簡単カクテル。爽やかな味わいで食後酒にもぴったり。
- カシスゼリー:ゼラチンを使ってカシスジュースを固めるだけで、大人の味わいのゼリーが作れます。
- カシスチーズケーキ:ベイクドチーズケーキの生地にカシスピューレを加えると、フルーティーな酸味が加わり、濃厚な味わいに。
このように、カシスはさまざまな形で楽しむことができ、特にスイーツや飲み物との相性が抜群です。
6. カシス(黒房すぐり / Blackcurrant)を活かした美容・スキンケア

カシス(黒房すぐり / Blackcurrant)は、栄養価の高さだけでなく、美容やスキンケアにも非常に優れた果実として注目されています。特にアントシアニンやビタミンCが豊富で、抗酸化作用や美肌効果が期待できます。本章では、カシスが美容にもたらす効果や、カシスを活用したスキンケア方法について詳しく解説します。
抗酸化成分が肌に与える影響
カシスに含まれるアントシアニンは、強力な抗酸化作用を持ち、肌の老化を防ぐ効果が期待できます。肌の老化は、紫外線やストレス、生活習慣の乱れなどによって発生する活性酸素が原因のひとつです。カシスのアントシアニンは、この活性酸素を中和し、シミやシワ、たるみの予防に貢献します。
また、カシスにはビタミンCも豊富に含まれています。ビタミンCはコラーゲンの生成を助ける役割があり、肌のハリや弾力を保つために欠かせません。さらに、ビタミンCにはメラニンの生成を抑える作用があり、シミやそばかすを防ぐ効果も期待できます。
カシス(黒房すぐり / Blackcurrant)を使った手作りコスメ
カシスはスキンケアに取り入れることも可能です。カシスのエキスを使った手作りコスメのレシピを紹介します。
カシス(黒房すぐり / Blackcurrant)ローション
- 材料
- カシスエキス(カシスを水で煮出して濾したもの):50ml
- グリセリン:5ml
- 精製水:45ml
- 作り方
- カシスエキスを小鍋で煮詰め、濃縮したものを用意する。
- グリセリンと精製水を加えて混ぜる。
- 冷蔵庫で保存し、1週間以内に使い切る。
このローションは、美白効果や保湿力が高く、日焼け後の肌ケアにも適しています。
市販のカシス(黒房すぐり / Blackcurrant)ローション入り美容商品
最近では、カシスエキスを配合したスキンケア商品も登場しています。特に、カシスオイルやカシスエキス配合の美容ドリンクが人気です。カシスオイルは肌に浸透しやすく、乾燥肌や敏感肌のケアに適しています。また、カシス配合の美容ドリンクは、体の内側から美肌をサポートする効果があります。
カシスは食べるだけでなく、スキンケアとしても利用できる万能なフルーツです。次の章では、カシスを使ったお酒とカクテルの世界について詳しく解説していきます。
7. カシス(黒房すぐり / Blackcurrant)ローションを使ったお酒とカクテルの世界

カシス(黒房すぐり / Blackcurrant)は、強い酸味と芳醇な香りを持つことから、リキュールやカクテルに利用されることが多い果実です。特に、フランス・ブルゴーニュ地方発祥の「クレーム・ド・カシス(Crème de Cassis)」は、世界中で愛されているリキュールのひとつです。本章では、カシスを使った代表的なお酒やカクテルの種類、家庭で楽しめるレシピについて詳しく紹介します。
カシス(黒房すぐり / Blackcurrant)ローションリキュール「クレーム・ド・カシス」とは?
クレーム・ド・カシスは、カシスをアルコールに漬け込み、糖分を加えて作られるリキュールです。その歴史は19世紀のフランス・ブルゴーニュ地方にさかのぼり、地元の修道士が薬草酒として作り始めたのが起源とされています。
このリキュールは、濃厚な甘みと酸味が特徴で、単体で飲むことはもちろん、さまざまなカクテルのベースとしても活用されます。特に、シャンパンや白ワインと組み合わせることで、爽やかで華やかな味わいを楽しむことができます。
人気カクテル「カシス(黒房すぐり / Blackcurrant)ローションオレンジ」誕生秘話
「カシスオレンジ」は、日本で最もポピュラーなカシスカクテルのひとつです。カシスリキュールをオレンジジュースで割っただけのシンプルなカクテルですが、その甘みと爽やかさが女性を中心に人気を集めています。
カシスオレンジが日本で広まったのは1980年代後半から1990年代にかけてで、特にバブル期には女性向けカクテルとして流行しました。飲みやすさと華やかな色合いから、今でも定番のカクテルとして愛されています。
カシス(黒房すぐり / Blackcurrant)ローションを使ったユニークなカクテルレシピ
カシスリキュールを使ったカクテルには、さまざまなアレンジが可能です。以下に、家庭でも簡単に作れるレシピをいくつか紹介します。
①カシス(黒房すぐり / Blackcurrant)ソーダ
材料
- カシスリキュール 30ml
- 炭酸水 120ml
- 氷 適量
- レモンやライムのスライス(お好みで)
作り方
- 氷を入れたグラスにカシスリキュールを注ぐ。
- 炭酸水を加え、軽く混ぜる。
- お好みでレモンやライムを添える。
②キール(白ワイン×カシス)
材料
- カシスリキュール 10ml
- 白ワイン 90ml
作り方
- 冷えた白ワインにカシスリキュールを注ぐ。
- 軽く混ぜて完成。
カーディナル(赤ワイン×カシス)
材料
- カシスリキュール 10ml
- 赤ワイン 90ml
作り方
- 冷えた赤ワインにカシスリキュールを加える。
- 軽く混ぜるだけで、芳醇な味わいのカクテルが完成。
このように、カシスはお酒との相性が良く、自宅でも簡単にアレンジできるのが魅力です。次の章では、カシスの市場と今後の展望について詳しく解説していきます。
8. カシス(黒房すぐり / Blackcurrant)の市場とこれからの展望

カシス(黒房すぐり / Blackcurrant)は、その豊富な栄養価と独特の風味により、食品や飲料、健康食品、美容商品など幅広い分野で活用されています。特に近年では、健康志向の高まりとともに、カシスの機能性成分が注目され、世界的に市場が拡大しています。本章では、日本および世界におけるカシスの市場動向と、今後の展望について詳しく解説します。
日本におけるカシス(黒房すぐり / Blackcurrant)の消費動向
日本では、カシスはまだブルーベリーほどの知名度はありませんが、徐々に健康食品や美容業界で注目されるようになっています。特に、カシスの持つアントシアニンの効果が、眼精疲労や抗酸化作用に優れていることが知られるようになり、サプリメントや健康ドリンクとしての需要が拡大しています。
また、日本では「クレーム・ド・カシス」を使用したカクテルの人気が根強く、カシスオレンジやキールなどのカクテルメニューは、バーやレストランで定番となっています。一方で、果実そのものを日常的に食べる文化はまだ根付いておらず、冷凍カシスやドライカシスの利用が主流となっています。
世界的なカシス(黒房すぐり / Blackcurrant)需要の高まり
ヨーロッパでは、カシスは伝統的に親しまれている果実であり、特にフランスやポーランドではジュースやリキュールの原料として安定した需要があります。さらに、ニュージーランド産のカシスは、アントシアニン含有量が特に高いため、健康食品としての付加価値が高まり、世界中に輸出されています。
北米市場では、これまでブルーベリーが圧倒的に人気でしたが、最近では「ブラックカラント(Blackcurrant)」の健康効果が見直され、特にオーガニック食品市場で注目を集めています。カシスの抗酸化作用やビタミンCの豊富さが評価され、スーパーフードの一つとして認識されつつあります。
健康志向の高まりとカシス(黒房すぐり / Blackcurrant)の未来
今後、カシスの市場は以下のようなトレンドによってさらに成長すると考えられます。
- 機能性食品・サプリメント市場の拡大
- カシスのアントシアニンを活用したサプリメントの需要が増加。
- 眼精疲労対策や抗酸化作用を目的とした製品が注目される。
- オーガニック・ナチュラル志向の消費者ニーズ
- 化学農薬を使用しないオーガニックカシスの需要が高まる。
- 健康志向の消費者が増え、カシス入りのスムージーやヘルシースナックが市場に増える。
- 新たな加工食品の開発
- カシスを使った発酵食品(カシスビネガーなど)が開発される可能性。
- カシス入りのチョコレートやエナジーバーなど、手軽に摂取できる商品が登場。
- 美容・スキンケア業界での活用拡大
- カシスの抗酸化作用を活かしたスキンケア製品の開発。
- 飲む美容ドリンクとしてのカシスエキスの普及。
このように、カシスは食品としてだけでなく、健康や美容の分野でも注目を集め、今後ますます市場が拡大していくことが期待されます。次の章では、カシスの購入ポイントや保存方法について詳しく解説します。
9. カシス(黒房すぐり / Blackcurrant)を購入する際のポイントと保存方法

カシス(黒房すぐり / Blackcurrant)は、そのまま食べる機会が少ない果実ですが、ジャムやジュース、リキュールなどに加工された形で市場に出回っています。最近では、冷凍カシスやドライカシス、カシスパウダーなどの形でも手に入れることができるようになり、自宅で気軽に取り入れられるようになりました。本章では、カシスを購入する際のポイントや、鮮度を保つための保存方法について詳しく解説します。
良質なカシス(黒房すぐり / Blackcurrant)の選び方
新鮮で美味しいカシスを選ぶためには、いくつかのポイントを押さえておくと良いでしょう。
- 色が濃く、ツヤがあるものを選ぶ
- カシスは、濃い紫色をしているほどアントシアニンを豊富に含んでいます。色が薄いものは、未熟な可能性があるため避けましょう。
- 果皮にシワがなく、ハリがあるものを選ぶ
- 乾燥してシワがあるものは鮮度が落ちている可能性があります。表面に張りがあり、ふっくらとしたものが新鮮です。
- 冷凍カシスは色鮮やかで霜が少ないものを選ぶ
- 冷凍カシスを購入する際は、果実の色が鮮やかで、霜がつきすぎていないものが良品です。霜が多いものは、保存状態が悪かった可能性があります。
- オーガニックや無農薬栽培のものを選ぶ
- 健康を意識する場合は、オーガニック認証を受けたカシスを選ぶと安心です。農薬を使用していないものは風味が良く、栄養価も高い傾向があります。
鮮度を保つ保存方法(冷蔵・冷凍)
カシスは、収穫後に鮮度が落ちやすい果実のため、適切な保存方法を知っておくことが大切です。
1. 冷蔵保存(生のカシスの場合)
- カシスは冷蔵庫の野菜室で保存するのが基本です。保存の際は、乾燥を防ぐためにキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて保存すると良いでしょう。
- 冷蔵保存の目安は3〜5日です。それ以上保存する場合は、冷凍するのがおすすめです。
2. 冷凍保存(長期保存に適している)
- カシスは冷凍保存することで、鮮度や栄養を長く保つことができます。
- 事前に洗って水気をしっかり拭き取った後、バットやトレイに広げて一度冷凍し、凍ったらジップ付きの保存袋に移すと、果実がくっつかずに取り出しやすくなります。
- 冷凍保存の目安は約半年〜1年です。使うときは凍ったままスムージーやジャムにすると、風味を損なわずに楽しめます。
ドライカシス・カシスパウダーの活用法
カシスは乾燥させたドライカシスや粉末状のカシスパウダーとしても販売されています。
①ドライカシスの活用法
- ヨーグルトやシリアルに混ぜる
- パンやスコーンの生地に加えて焼く
- ハーブティーや紅茶に加えて風味を楽しむ
②カシスパウダーの活用法
- スムージーやプロテインドリンクに混ぜる
- ヨーグルトやアイスクリームのトッピングに
- 自家製お菓子(マカロンやクッキー)の生地に練り込む
ドライカシスやカシスパウダーは常温で保存が可能で、手軽にカシスの栄養を取り入れられる点が魅力です。
カシスは、適切な保存方法を守ることで鮮度や栄養を長持ちさせることができます。購入時のポイントを押さえ、自分に合った形でカシスを楽しんでみましょう。次の章では、カシスの意外な活用法や興味深いトリビアについて紹介します。
10. カシス(黒房すぐり / Blackcurrant)の意外な活用法とトリビア

カシス(黒房すぐり / Blackcurrant)は、一般的にジャムやジュース、リキュールとして知られていますが、実はそれだけではありません。医療・美容・食品の分野で幅広く活用されており、カシスならではのユニークな使い方がいくつも存在します。本章では、カシスの意外な活用法や知られざる雑学について詳しく紹介します。
漢方やサプリメントとしての利用
カシスは、古くからヨーロッパの伝統医学や漢方の一部としても利用されてきました。その代表的な効能として、以下のようなものがあります。
- 血流改善
- カシスに含まれるアントシアニンは血管を拡張し、血流を促進する効果があります。そのため、冷え性や肩こりの改善にも役立つとされています。
- 眼精疲労の軽減
- 長時間のスマートフォンやパソコン作業による眼精疲労を軽減するサプリメントとして、多くのカシスエキス製品が販売されています。特にニュージーランド産のカシスは、高濃度のアントシアニンを含み、視力回復をサポートするとされています。
- 抗炎症作用
- 関節炎やアレルギー症状の軽減に役立つと言われています。カシスエキスが配合されたサプリメントは、健康志向の高い人々に支持されています。
カシス(黒房すぐり / Blackcurrant)を使った食品・飲料の新商品
近年、カシスの健康効果が見直され、新たな食品や飲料に応用されています。
- カシスビネガー(黒房すぐり酢)
- 発酵食品のひとつとして注目されており、ドリンクやドレッシングに使われることが増えています。カシスの酸味と酢の効果で、疲労回復や消化促進に役立ちます。
- カシスチョコレート
- 近年、ポリフェノールの豊富なカカオとカシスを組み合わせた高機能チョコレートが登場。抗酸化作用の相乗効果が期待されています。
- カシスエナジードリンク
- レッドブルやモンスターエナジーなどの市場に、新たな「カシスエナジードリンク」が登場。アントシアニンとビタミンCを配合し、健康志向の高い層に支持されています。
- カシス入りヨーグルト
- スーパーやコンビニで見かけるようになった「カシス入りヨーグルト」は、美容や健康を意識する人々に人気の商品です。乳酸菌との相性も抜群で、腸内環境を整える効果も期待できます。
知ると楽しいカシス(黒房すぐり / Blackcurrant)の雑学
- カシスが禁止された国がある?
- かつてアメリカでは、カシスが国内での栽培を禁止されていた時期がありました。カシスの木が、松の木に影響を与える病気を媒介する可能性があると考えられたためです。しかし、その後の研究でリスクが少ないことが判明し、現在では一部の地域で栽培が再開されています。
- カシスは「フルーツの宝石」とも呼ばれる
- カシスの濃い紫色と、豊富な栄養素から「フルーツの宝石」と呼ばれることがあります。その高い健康価値と美しい色合いが、多くの人に愛される理由のひとつです。
- フランスではカシスが国民的な飲み物
- フランスでは、クレーム・ド・カシスを白ワインで割った「キール」がカジュアルなドリンクとして親しまれています。カフェやバーでは定番の一杯となっており、フランスの食文化に深く根付いています。
- ニュージーランド産カシスは「世界一のアントシアニン含有量」
- ニュージーランドの強い紫外線の影響で、現地のカシスは他の産地のものよりもアントシアニンを多く含んでいます。そのため、サプリメント業界でも高評価を得ています。
まとめ
カシスは、ただの果物ではなく、医療や美容、食品業界でも幅広く活用されている万能なスーパーフードです。サプリメントや健康飲料、美容製品としても注目され、今後さらに多くの分野で利用される可能性を秘めています。
また、カシスは歴史的にも興味深い背景を持ち、フランスやポーランド、ニュージーランドなど世界各国で愛されている果実です。その健康効果や魅力を知ることで、日常生活の中にもっとカシスを取り入れることができるでしょう。
これまで紹介してきたカシスの栄養や効能、美味しい食べ方を参考にして、ぜひカシスを日々の食生活に取り入れてみてください。